前職は小さな社会保険労務士事務所で勤務していました。仕事量が多く、1日の拘束時間が長かったため、転職を考えるように。

生まれも育ちも鶴岡なので「地元で働きたい」と仕事を探していたときに、求人誌で当社の求人を見つけました。温泉宿のことは前から気になっていて興味があったので、応募しました。

面接のときはとても緊張していたので、あまり記憶がありません(笑)。面接後1週間くらいして合格の連絡をいただいたときは「良かったな」とほっとしました。

フロント職として入社しましたが、予約業務など電話対応の仕事にも携わりました。今までの仕事の経験やスキルを活かして仕事ができているので、入社して良かったと思っています。

フロントスタッフの主な仕事は、チェックイン・チェックアウトの手続きやお迎え・お見送りなどのおもてなしです。他にも、お部屋へのご案内や、客室係や業務スタッフの配置など旅館全体のコントロール、売店やラウンジのヘルプも行っています。

当館はフロントスタッフだけではなく、客室係や調理スタッフ、業務スタッフなど、みんなで心を込めておもてなしをしています。

ご満足いただいたお客様から「また来ます」「ゆっくりさせていただきました」などのお喜びの言葉や、「がんばってください」といった励ましの言葉をいただいたりすることも多いんですよ。

日々一期一会の出会いがある、とてもやりがいのある仕事だと感じています。

2022年に、70～80名の団体のお客様を5日間にわたり受け入れたことがあります。

私が入社してからコロナ禍になったため、団体のお客様の受け入れはその時までほとんど経験がありませんでした。

旅行会社の担当の方との最初の打ち合わせは前任者と一緒に行いましたが、その後、前任者が定年退職。それからは前任者に電話で相談しながら、基本的にはすべて一人で対応しました。

無事に受け入れが終わってしばらく経ったころ、旅行会社の担当の方から「この度はありがとうございました。野村さんのおかげで無事に終えることができました」とお礼状をいただいたんです。

終わってから「ああすればよかった」「こうすればよかった」と反省することが多く、自分の中で満足できていなかった部分もあったのですが、思わぬお手紙をいただきとてもうれしかったですね。

当社がめざしているのは「節目節目に何度も利用していただける宿」です。

お客様にゆっくり滞在していただけるよう、スタッフみんなが温かみのある接客を意識しているところが、当館のソフト面での魅力のひとつだと思います。

一方ハード面では、和洋室やラウンジ、売店など、2022年から2023年にかけて館内をリニューアルしました。旅館がキレイになったことで、スタッフの士気も上がったように感じています。

今は課長になったばかりのため、日々の仕事を行うのに精いっぱいであまり余裕がありませんが、今後は自分の肩書に見合った仕事をできるように成長していきたいと思います。

フロントスタッフはお客様に接する仕事ですので、元気に真面目に仕事に取り組める方が向いていると思います。

最近は外国人のお客様も増えてきました。フロントには、アメリカから来ている英語の話せるスタッフがいるので助かっています。そのスタッフが不在のときは、通訳のアプリなどを活用しながら対応しています。

英語が話せることに越したことはありませんが、話せなくても全く問題ありません！よくある質問については仕事をしているうちに返答の仕方が分かってきますし、一生懸命対応すれば身振り手振りでも通じるので大丈夫ですよ。

歴史ある当館には、さまざまなお客様がいらっしゃいます。お客様に接する仕事に興味のある方は、ぜひご応募ください。お待ちしています！